マイクラJava版(Forge)に対応したサーバーを立てたいけど、いろんな方法があるみたいで失敗したくない。結局自分はどれを選んだらいいの?
こんな悩みを解決します。
実は「マイクラJava版サーバー」と言っても、Minecraftサーバーのソフトウェアは約10種類もあり、サーバーを準備する方法も3つほどあります。
サーバーの選び方や立て方を間違えると、機能制限でプレイに支障があったり、サーバーに接続できず遊べなかったりと、トラブルになるかもしれません。
そこでこの記事では、Minecraft Forge用のマルチプレイサーバー(modサーバー)の立て方を初心者にも分かりやすく解説します。
「Forgeサーバーを立てたら具体的に何ができるの?」「どんな機能制限があるの?」「サーバーを立てるのって難しい?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
Minecraft Forgeサーバーを立てるメリット
はじめにMinecraft Forgeサーバーを立てるメリットについて解説しましょう。
メリット① 友だちや家族と同じワールドでマルチプレイできる
マルチプレイサーバーを立てると、友だちと同じワールドに入ってマルチプレイできます。
もちろん自分1人だけサーバーに接続するシングルプレイもOK。
メリット② サーバー主がいなくても入れる
マルチプレイサーバーを立てると、ワールドデータはサーバー上に保管されます。
なのでサーバーが常時起動している限り、サーバー主がいなくてもワールドに入れます。
友だちとプレイする時間を合わせなくてもOKなのはありがたいですよね。
メリット③ サーバーでMODが使える
Forgeサーバーを立てると、ゲーム機能を変更するMODが使えるようになります。
たとえば「黄昏の森」のマルチプレイはForgeサーバーで可能です。
Minecraft Forgeサーバーを立てる3つの方法
次にMinecraft Forgeサーバーを立てる方法について見ていきましょう。
大きく分けると3つの方法があります。
レンタルサーバー (VPS) | 自宅PC | Aternos | |
---|---|---|---|
難易度 | 中 | 高 | 低 |
料金 | 有料 | 無料 | 無料 |
バージョン変更 | 〇 | 〇 | 〇 |
常時起動 | 〇 | △ | × |
プレイヤー数制限 | 無制限 | 無制限 | 4人程度 |
フレンド招待 | 不要 | 不要 | 不要 |
Ping | 高速 | 普通~高速 | 低速 |
配布ワールド利用 (マーケットプレイス外) | 〇 | 〇 | 〇 |
設定変更のしやすさ | △ | × | △ |
広告表示 | なし | なし | あり |
mod利用 (画面表示変更) | 〇 | 〇 | 〇 |
mod利用 (ゲーム機能変更) | 〇 | 〇 | 〇 |
方法① レンタルサーバー(VPS)を使う
最初紹介するのはレンタルサーバー(VPS)を使う方法です。
Minecraft対応サーバーをレンタルできるサービスで、国内にはXServer VPS やConoHa for GAME などがあります。
サーバーを丸ごと専有できるので機能制限はありません。
料金は1ヶ月につき400円~1,000円前後で、契約プランや割引により変動します。
設定を変更するツールが提供されているので、サーバー管理は比較的容易です(レンタルサーバーによって機能は異なる)。
またバージョンを自由に変更できます。
レンタルサーバー(VPS)を使うなら初心者にやさしいXServer VPS がおススメです。
XServer VPS では、2024/12/16(月) 17:00まで「サーバー料金半額キャッシュバック」キャンペーンを実施中!
※1年以上のプランで、新規申込、かつ初回の支払いのみキャンペーン対象。
XServer VPSについては以下の記事でも詳しく解説しています。
方法② 自宅PCを使う
2つ目に紹介するのは自宅PCを使う方法です。
余っているWindows PCがあればMinecraft Forgeサーバーとして使えます。
一方でセットアップの難易度は高く、トラブルを自分一人で対処するスキルが必要になります。
また常時稼働させる場合は電気代が1ヶ月500円を超えることもあるので、コスパ面では微妙かもしれません。
方法③ Aternosを使う
最後に紹介するのはAternosを使う方法です。
無料で使えるサービスですが、海外サーバーなのでラグが発生しやすいです。
また注意が必要なのがAternosは常時稼働ではないこと。
気づいたら止まっていたりするので、友だち同士でプレイするタイミングを合わせる必要があります。
以上、Minecraft Forgeサーバーを立てる3つの方法を解説しました。
Minecraft Forgeサーバーを立てるときの注意点
次にMinecraft Forgeサーバーを立てるときの注意点について、3つ解説しましょう。
注意点① サーバーエディションの違い
Minecraftサーバーは10種類くらいありますが、Minecraft Forgeから接続できてMODが使えるのは「Minecraft Forge Server」「Minecraft Mohist」の2つだけです。
Minecraft Forgeから接続できMODが使える:
Minecraft Forgeから接続できるがMODは使えない:
Minecraft Forgeから接続できない:
「Minecraft Bedrock Server」を立てないようにしてください。
注意点② バージョンの違い
Minecraftサーバーに接続するときバージョンが同じでないと接続エラーになります。
たとえばサーバーをバージョンアップせず、Windows側だけ最新版にバージョンアップしてしまうとゲームプレイできなくなります。
注意点③ サーバー構築の難易度
サーバー構築の難しさは、どの方法を選ぶかによって違います。
「とりあえずサーバーを立ててワールドに入る」までの難易度を星の数で表記すると次のような感じになります。
サーバー構築方法 | 難易度 |
---|---|
レンタルサーバー(VPS) | ★★ |
自宅PC | ★★★★★ |
Aternos | ★★ |
自宅PCはワールドに入れるようになるまでの作業が多く、難易度が高いです。
それ以外の方法だと、とりあえずサーバーを立ててマルチするまではそれほど難しくなく、10分もあればワールド接続までできるはずです。
以上、 Minecraft Forgeサーバーを立てるときの注意点を紹介しました。
結局どれがおススメ?
さてForgeサーバーの立て方3種類の違いを紹介してきましたが、どの方法にするか決まりましたか?
よく分からなくなってきた人は以下を参考にして決めてみてくださいね。
- ラグなし環境で快適にプレイしたい人 → レンタルサーバー(VPS)
- PCスキルが高く自分でトラブルを解決できる人 → 自宅PC
- 無料ならラグや広告表示、利用制限があっても我慢できる人 → Aternos
レンタルサーバー(VPS)でForgeサーバーを立てる
次はレンタルサーバー(VPS)でForgeサーバーを立てる方法を紹介します。
ステップ① レンタルサーバー(VPS)を準備する
最初はレンタルサーバー(VPS)を準備します。
Minecraft Forgeに対応しているレンタルサーバー(VPS)を申し込みましょう。
ここでは例としてXServer VPS を使ってみました。
サーバーの選択画面では、プラン「メモリ:2GB」を選びます。
イメージタイプとして「アプリケーション」タブにある「Minecraft (Forge)」を選びます。
これでサーバーの準備ができました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
ステップ② MODをインストールする
このままでもプレイできますが、せっかくなのでMODをインストールしましょう。
例としてXServerでMOD「Boatload」をインストールするやり方を説明します。
まずXServerのマインクラフトマネージャーにログインします。
「MOD」→「MOD追加」を選びます。インストールしたいmodファイル(.jarファイル)を選んで、[追加]ボタンをクリックします。
Boatloadを使うには「blueprint」というmodも必要だったので、2つのmodを追加しました。
あとはサーバーを再起動するとMODが反映されます。
ステップ③ サーバーに接続する
サーバーが準備できたのでさっそくプレイしてみましょう。
- Minecraft Launcherを開き、Minecraft Java Editionの起動構成からforgeを選んでプレイします。
- マインクラフトが起動したら、[マルチプレイ]をクリックします。
- [サーバーを追加]を選びます。
- IPアドレスを入力して[サーバーを追加]ボタンをクリックします。
- 「Minecraftサーバー」をクリックして、[サーバーに接続]ボタンをクリックします。
- マルチプレイのスタートです!チェスト付きボートにも乗れました。
自宅PCでForgeサーバーを立てる
次は自宅PCでForgeサーバーを立てる方法を紹介します。
ステップ① PCを準備する
まずはサーバーに使うPCを用意します。
Minecraft Forgeサーバーの推奨スペックは公開されていませんが、参考までに「Minecraft Java版サーバー」に使うコンピュータの推奨スペックを紹介します。
プレイヤー4人以下のPCの推奨スペックは以下の通り。
CPU | Intel Core 2 Duo もしくは AMD Athlon 64 x2 以上 |
---|---|
メモリ | 1GB以上(Windowsは2GB以上推奨) |
ディスク | 150MB以上 |
ネットワーク | 有線LAN |
プレイヤー10人以下の推奨スペックは以下の通り。
CPU | Intel Core 2 Duo もしくは AMD Athlon 64 x2 以上 |
---|---|
メモリ | 2GB以上(Windowsは3GB以上推奨) |
ディスク | 200MB以上 |
ネットワーク | 有線LAN |
高スペックなPCが必要かと思いきや、最近のPCなら、何の問題もないと思います。
ただし通信速度が重要なので、ネットワークは無線(Wi-Fi)ではなく、必ずLANケーブルでルーターにつなぐようにしましょう。
LANケーブルを買うなら、ネットワーク遅延が減らせるカテゴリ6(CAT6)以上がおススメです。
フラットケーブル(薄っぺらいケーブル)は通信が安定しないので避けましょう。
ドライブの空き容量が少ない人は、不要なファイルを削除するか、外部SSDの購入を検討してみてください。
ステップ② ソフトウェアをインストールする
手順① Javaのインストール
まず、OracleJDKをダウンロードします。
OracleのJavaダウンロードページにアクセスし、JDK 22のWindows版 x64 Installerをダウンロードします。
ファイル jdk-22_windows-x64_bin.exe がダウンロードされます。
exeファイルを実行して、JDKをインストールしてください。
手順② サーバープログラムのダウンロード
今度は、Forgeのダウンロードサイトを開きます。
Minecraft Forgeのバージョンを選んで、「Installer」をクリックします。
右上の「skip」ボタンを押すと、forge-1.20.2-48.1.0-installer.jar のようなファイルがダウンロードされます。
Forgeのバージョンは、「サーバー側」と「クライアント側」(ゲームをプレイする方)とで合わせる必要があります。また、Forge最新版にはmod側がまだ対応していないこともあります。使いたいmodが対応しているMinecraftバージョンを確認しておきましょう。
手順③ サーバープログラムのインストール
C:\ ドライブに minecraft ディレクトリを作成します。
ダウンロードした forge-1.20.2-48.1.0-installer.jar をダブルクリックします。
Forge installerが起動するので、「Install server」を選び、ディレクトリ C:\minecraft を選択して「OK」ボタンをクリックしてください。
これで、C:\minecraftディレクトリにサーバープログラムがインストールされました。
手順④ 1回目の起動
C:\minecraft ディレクトリに run.bat というファイルがあるので、ダブルクリックします。
しばらくすると「You need to agree to the EULA in order to run the server.」というメッセージが表示されるので、Enterキーなどを押して、画面を閉じます。
手順⑤ 2回目の起動
C:\minecraft ディレクトリの eula.txt ファイルを開きます。
3行目の eula=false
となっている部分を eula=true
に変更して保存します。
もう一度 run.bat をダブルクリックすると、次のようにサーバーが起動します。
ステップ③ ポートを開放する
最大の難関は、ルーターでのポート開放作業です。
ポート開放は、自宅のネットワーク構成やルーターの種類、インターネットプロバイダなどによって作業手順が違います。
そこで、ポート開放ツールngrokを使います。
ngrokはルーターの設定変更なしにポート開放ができるので、Minecraftのポート開放にはピッタリです。
ngrokの無料版では、ngrokが1プロセスしか起動できないなどの制限がありますが、Forgeサーバーを立てる分には全く問題ありません。
手順① ngrokアカウント作成
ngrokサイトにアクセスし、画面右上の[SIGN UP] ボタンをクリックします。
名前やメールアドレスなどを入力し、アカウントを作成します。
手順② ngrokダウンロード
[Download for Windows] ボタンをクリックすると、ファイルがダウンロードされます。
ダウンロードされた ngrok-v3-stable-windows-amd64.zip を解凍します。
C:\ngrok ディレクトリを作成し、解凍したzip内にある ngrok.exe をC:\ngrokディレクトリに移動します。
手順③ ngrok初期設定
ngrokのダッシュボード画面で、「2. Connect your account」にある ngrok config add-authtoken xxxxx
コマンドをコピーします。
エクスプローラのアドレスバーに cmd と入力し、コマンドプロンプトを開きます。
先ほどコピーしたコマンドを張り付け、実行します。
手順④ 起動
テキストエディタで、次のようなngrok.bat ファイルを作成します。
ngrok tcp --region jp 25565
ngrok.bat をダブルクリックして、実行します。
tcp:// の後ろにある 「**.tcp.jp.ngrok:****」 部分が、サーバーのアドレスになります。
これを仲間に共有しましょう。
ステップ④ サーバーに接続する
サーバーの準備ができたので、早速サーバーに接続してマルチプレイを試してみましょう。
Minecraft Launcherを開き、Minecraft Java Editionの起動構成からforgeを選んでプレイします。
タイトル画面で「マルチプレイ」を選びます。
「サーバーを追加」ボタンをクリックします。
サーバーアドレス(ngrok)を入力し、[完了]ボタンをクリックします。
しばらくすると緑色に変わるので、[サーバーに接続]ボタンをクリックします。
Forgeサーバーに接続しました。
ステップ⑤ サーバーにmodをインストールする
最後にForgeサーバーにmodを入れてみましょう。
例としてボートmod(Boatload)を使ってみます。
C:\minecraft\mods ディレクトリにmod(.jarファイル)を配置します。
なおBoatloadは単体では動作しないので、blueprintも一緒に配置しました。
また、ゲーム側にも同じmodをインストールします。
この状態でマルチプレイを開始すると、巨大ボートが使えるようになりました。
マイクラForgeサーバーについてのよくある質問
- Qサーバーに参加する人にも料金がかかる?
- A
サーバー費用がかかるのはサーバー主だけです。
サーバーに参加する人には料金はかかりません。
- Qこれまでプレイしていたワールドをサーバーでプレイできる?
- A
シングルプレイのワールドデータをサーバーにアップロードすればマルチプレイできます。
- Q配布ワールドはプレイできる?
- A
マーケットプレイス以外の配布ワールド(アスレチックなど)をサーバーでマルチプレイできます。
- QMODインストール時の注意点は?
- A
Forgeサーバーのバージョンに合うMODファイル(.jarファイル)を使ってください。
たとえば Forge 1.19.2 にMOD「Boatload」をインストールするときは、バージョン1.19.2用のBoatloadをダウンロードしてください。
- Qサーバーに接続できる人を制限できる?
- A
ホワイトリスト方式に設定すると指定したユーザーのみがワールドに参加できるようになります。
XServer VPSでは管理画面でホワイトリストを設定できます。
XServer VPSでは管理画面でホワイトリストを設定できる 「自宅PC」の場合はForgeサーバーのインストールディレクトリにある server.properties ファイルで
white-list=false
をwhite-list=true
に変更します。white-list=true
サーバーを再起動したら、サーバーコンソールで以下のコマンドを実行してユーザーをホワイトリストに追加します。
whitelist add <ユーザー名>
まとめ
以上、Minecraft Forgeサーバーを立てる方法を3つ紹介しました。
どの方法も一長一短ありますが、トラブルの少なさで言うとレンタルサーバー(VPS)ではないでしょうか?
ノートPCにサーバーを立てるのは難しいし、無料サーバーだと楽しめない・・という人は、レンタルサーバーも検討してみてください。
XServer VPS は国内サービスなのでPINGが10ms前後と高速。
「Minecraft 統合版」にも対応しています。
週末は友達とマイクラで快適に遊べますよ。