Minecraft Java版のマルチプレイ用サーバーは、手持ちのWindowsやMacにインストールできます。
わざわざレンタルサーバーを借りなくても、ポイントさえつかめば、立派なマルチサーバーが出来上がります。
低スペックなPCや、古すぎるPCではさすがに難しいですが、最近のPCなら問題ありません。
この記事では、Java版のサーバーをWindows 10に建てる方法を紹介します。
目次
Minecraftのサーバースペック
Minecraftの開発元では、Minecraftサーバーに使うコンピュータの推奨スペックを公開しています。
プレイヤー4人以下のPCの推奨スペックは以下の通り。
CPU | Intel Core 2 Duo もしくは AMD Athlon 64 x2 以上 |
メモリ | 1GB以上 |
ディスク | 150MB以上 |
ネットワーク | 有線LAN |
プレイヤー10人以下の推奨スペックは以下の通り。
CPU | Intel Core 2 Duo もしくは AMD Athlon 64 x2 以上 |
メモリ | 2GB以上 |
ディスク | 200MB以上 |
ネットワーク | 有線LAN |
高スペックなPCが必要かと思いきや、最近のPCなら、何の問題もないと思います。
ただし通信速度が重要なので、ネットワークは無線(Wi-Fi)ではなく、必ずLANケーブルでルーターにつなぐようにしましょう。LANケーブルを買うなら、ネットワーク遅延が減らせるカテゴリ6(CAT6)以上がおススメです。フラットケーブル(薄っぺらいケーブル)は通信が安定しないので避けましょう。
また、PCの内蔵ディスクをSSDに変えておくと、動作がサクサクになるのでおススメです。
自宅PCでサーバーを建てるときに注意したいこと
電気代が思ったよりかかる
短時間だけ起動するのなら問題になりませんが、PCをずっとつけっぱなしにすると、結構な電気代になります。
仮に1か月間、ノートPCの電源がずっとONだと、電気代が1,800円ほどかかります。
長時間使いたいなら、レンタルサーバーを借りた方が安かったりします。
たとえば、Conoha VPS なら月620円からサーバーが使えるので、電気代の1/3ですね。
ノートPCはバッテリー劣化に注意
ノートPCの電源コードをつけっぱなしにすると、バッテリーが徐々に劣化していきます。
バッテリーを買うとなると、機種によって5,000円~20,000円くらいかかってしまいます。修理センターに出すと、3万円近くかかることも。
ノートPCをサーバーに使うのはお勧めしません。
ゲームプレイとサーバー両立が難しい
サーバーを建てて実際に遊び始めてから気づくのですが、1台のPCで、ゲームもしながらサーバーを動かすと、当然ながら遅くなります。
プレイヤーが増えて、どうにもならなくなってからレンタルサーバーに移行するという手もありますが、サーバーに詳しい人でないと移行はできないでしょう。
最初からConoha VPS のような格安レンタルサーバーで始めるのも一案です。
Minecraft Java版インストール手順
手順① Javaのインストール
まず、OpenJDKをダウンロードします。
OpenJDKのサイトにアクセスし、Windows / x64の横にある「zip」をクリックします。

ファイル openjdk-15.0.1_windows-x64_bin.zip がダウンロードされます。
zipファイルを解凍したら、jdk-15.0.1ディレクトリを C:\ に移動します。
手順② サーバープログラムのインストール
今度は、Minecraftのダウンロードサイトを開きます。
「minecraft_server.1.16.3.jar」をクリックし、サーバープログラムをダウンロードします。

ファイル server.jar が保存されます。
C:\ ディレクトリに minecraft ディレクトリを作成し、server.jar をコピーします。

手順③ 1回目の起動
C:\minecraft ディレクトリに次のような server.bat ファイルを作成します。
C:\jdk-15.0.1\bin\java -Xms1024M -Xmx1024M -jar server.jar nogui
server.bat をダブルクリックすると、次のようにlogsディレクトリやeula.txtファイルなどが作成されます。

手順④ 2回目の起動
C:\minecraft ディレクトリの eula.txt ファイルを開きます。
eula=false となっていた行を eula=true に変更して保存します。
server.bat をダブルクリックすると、次のようにサーバーが起動します。

ngrokでminecraftをポート開放する
最大の難関は、ルーターでのポート開放作業です。
ポート開放は、自宅のネットワーク構成やルーターの種類、インターネットプロバイダなどによって作業手順が違います。
そこで、ポート開放ツールngrokを使います。
ngrokはルーターの設定変更なしにポート開放ができるので、minecraftのポート開放にはピッタリです。
ngrokの無料版では、ngrokが1プロセスしか起動できないなどの制限がありますが、minecraftサーバーを建てる分には全く問題ありません。
手順① ngrokアカウント作成
ngrokサイトにアクセスし、画面右上の[SIGN UP] ボタンをクリックします。

名前やメールアドレスなどを入力し、アカウントを作成します。
手順② ngrokダウンロード
[Download for Windows] ボタンをクリックすると、ファイルがダウンロードされます。
ダウンロードされた ngrok-stable-windows-amd64.zip を解凍します。
C:\ngrok ディレクトリを作成し、解凍したzip内にある ngrok.exe をC:\ngrokディレクトリに移動します。
手順③ ngrok初期設定
ngrokのダッシュボード画面で、「2. Connect your account」にある「ngrok authtoken xxxxx」コマンドをコピーします。
エクスプローラのアドレスバーに cmd と入力し、コマンドプロンプトを開きます。
先ほどコピーしたコマンドを張り付け、実行します。
手順④ 起動
テキストエディタで、次のようなngrok.bat ファイルを作成します。
ngrok tcp --region jp 25565
ngrok.bat をダブルクリックして、実行します。

tcp:// の後ろにある 「**.tcp.jp.ngrok:****」 部分が、サーバーのアドレスになります。
これを仲間に共有しましょう。
まとめ
ここで紹介した手順は、PCに詳しい方なら難なくできると思います。
「どうしてもうまくいかない・・・」という方は、レンタルサーバーも検討してみてください。
Conoha VPS は、契約したいサーバーの種類として「Minecraft Java版」を選ぶだけで、誰でも簡単にサーバーが建てられます。
この記事では紹介していませんが、「Minecraft 統合版」も選ぶだけでサーバーが建てられます。
しかも学割ありなので、学生さんは必見です!