資産運用でお金を増やす方法には、株とかFXとか、リスクの高い金融商品が目立ちますよね。
「お金は増やしたいけど絶対に損だけはしたくない」という人は、まずは元本保証のある商品から始めてみてはどうでしょう?
利益は少ないものの、投資に比べて敷居も低いのでおススメです!
この記事では、元本保証で資産運用する方法を4つ紹介します。
元本保証とは?
元本保証とは、資産運用のために使った資金(元本)が、資産運用によって減ったりするがないことを言います。
株やFX・暗号資産は価値が変動するので元本保証ではないですよね。
ソーシャルレンディングも、融資先が返済できない可能性があるので、元本保証ではありません。
一方、銀行に預けたお金(元本)が知らない間に減っていくことはないので、銀行預金は元本保証の代表格です。
このように投資する商品によって、元本保証かどうかが決まっています。
それでは、元本保証の金融商品を1つずつ紹介していきます。
元本保証の資産運用① 普通預金
最初に紹介するのは銀行の普通預金です。
普通預金は、元本保証の資産運用先の一つです。
「普通預金で資産増やせないでしょ!」と思うかもしれませんが、定期預金に近い金利で預けられる銀行があります。
仮に銀行がつぶれても、ペイオフ制度で1,000万円までは保証されるので、銀行の普通預金では極めて安全な資産運用ができます。
あおぞら銀行 BANK支店は金利0.20%
あおぞら銀行 BANK支店は、なんと普通預金の金利が0.20%です(2020年10月17日現在)。
普通預金なのに定期預金並みの金利です。
信じられないですね!
1年以内に使う予定のあるお金の運用先としてもよさそうです。
投資元本 | 1年あたりの利益(税引前) | 1年あたりの利益(税引後) |
---|---|---|
100万円 | 2,000円 | 1,597円 |
300万円 | 6,000円 | 4,791円 |
1,000万円 | 20,000円 | 15,970円 |
あおぞら銀行BANK支店は、あおぞら銀行のネット専用支店のため、預金金利がかなり優遇されています。
ローソン銀行は条件付きで金利0.15%
ローソン銀行は、口座残高が300万円以上なら、普通預金の金利が0.15%になります(2020年10月17日現在)。
300万円という敷居はあるものの、0.15%の金利はまずまずですね。
ちなみに、利息は口座残高が300万円を超えた日数だけ、日割り計算で計算されるとのこと。
投資元本 | 1年あたりの利益(税引前) | 1年あたりの利益(税引後) |
---|---|---|
300万円 | 4,500円 | 3,570円 |
1,000万円 | 15,000円 | 11,900円 |
ローソン銀行はこんなにお得!300万円以上の普通預金金利が0.15%になりました! | ローソン銀行
元本保証の資産運用② 定期預金
銀行の定期預金は、元本保証の資産運用としておススメです。
すでにご存じの方も多いと思いますが、1年定期預金なら「お金を預けて、途中で解約せずに1年間持ち続けたら利息がもらえる」という商品ですよね。
現金が必要になったときは、定期預金をいつでも解約できます(ただし途中解約時の利息はほぼゼロ)。
もちろん、解約時の元本割れもなく、解約手数料もかかりません。
仮に銀行がつぶれてもペイオフ制度で1,000万円と定期預金の利息まで保証されます。
安全性が非常に高く、換金性も高いので、私は投資しないお金の大半は定期預金にしています。
定期預金金利が高いのはネット銀行
定期預金の金利は、銀行によって差が大きいです。
以下、6つの銀行の1年定期の金利を調べてみました(2020年10月17日調査)。
銀行名 | 1年定期金利 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 0.002% |
ゆうちょ銀行 | 0.002% |
楽天銀行 | 0.020% |
住信SBIネット銀行 | 0.020% |
オリックス銀行(100万円以上) | 0.120% |
SBJ銀行 | 0.250% |
三菱UFJ銀行とSBJ銀行で比較すると、金利が125倍も違いますね。
大手都市銀行に比べると、ネット銀行の金利が高いです。
高金利の定期預金に預け続けるコツ
定期預金の金利は、ネット銀行が高いですが、預金金利がもっとも高い銀行は決まっているわけではありません。
その時々によってベストな銀行は変わります。
預けたいと思ったときに、各種ネット銀行を比較して、金利が高い銀行を選びましょう。
また、定期預金の金利は夏冬ボーナス時期に上がります。
定期預金の預け入れは「6月下旬~7月」もしくは「12月下旬~1月」に行うのが高金利で預けられるコツです。
また、ここ最近、高金利な定期預金を募集していた銀行は以下の通り。
口座がなければ作っておきましょう。
元本保証の資産運用③ 仕組み預金
仕組み預金も、元本保証の資産運用としておススメです。
円定期預金よりも高金利で運用できます。
円投資型の仕組み預金で満期まで保持すれば、元本が保証されます。
仕組み預金は定期預金より高金利
仕組み預金の金利は、定期預金より高いことがほとんどです。
私は10年ほど仕組み預金で運用していますが、つい最近まで金利1.0%で5年間運用したことがありました。
最近の仕組み預金の金利は0.15%前後と、低金利が続いています。
仕組み預金は不定期に募集しているので、銀行の仕組み預金情報に目を配っていれば、お宝仕組み預金をゲットできるかもしれません。
仕組み預金の注意点
仕組み預金の最大の注意点が、途中で解約できないこと。
運用期間が5年~10年などの商品が多いので、しばらく使う予定のない余裕資金にとどめておきましょう。
原則、仕組み預金は解約できないのですが、やむを得ない事情で解約するときは、多額の解約金が必要で、間違いなく元本割れします。
仕組み預金の上手な使い方
仕組み預金には注意点もあり、上手に利用するにはコツが必要です。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
元本保証の資産運用④ 個人向け国債
国が発行する個人向け国債は、元本が保証されている金融商品で、資産運用としてよく利用されます。
ですが、現時点では個人向け国債はおススメできるものではありません。
個人向け国債の金利は低い
個人向け国債の金利は、メガバンクの定期預金の金利と、ネット銀行の定期預金の金利の間くらいです。
2020年4月募集分の個人向け国債の金利は以下の通り。
商品 | 金利 |
---|---|
変動10年 | 0.05% (最初の1年) |
固定5年 | 0.05% |
固定3年 | 0.05% |
個人向け国債は、期間の異なる3つの商品がありますが、どれも金利は0.05%です。
100万円を運用しても、1年あたりの利息がわずか196円。
「変動10年」は金利が変動するので、「将来はもっともらえるかも!」と期待している人もいるかもしれませんが、このご時世ではまず金利は上がりません。
少なくとも数年は0.05%のままでしょう。
実際、2016年3月~2020年4月までの4年間、「変動10年」の金利は、ほぼ0.05%でした。
2年目から中途換金OK
購入から1年たてば、換金(売却)できます。
その代わり、途中換金時には手数料がかかります(ただし、元本割れはしない)。
個人向け国債を買うなら、当面、使う予定のないお金にしておきましょう。
銀行や証券会社で買える
個人向け国債は、銀行や証券会社で1万円から購入できます。購入手数料はかかりません。
募集期間があるので、その期間内に申し込みます。
もちろん、ネットで購入できます。
まとめ
元本保証の運用商品を4つ紹介しました。
どれを選ぶべきか悩むかもしれませんが、一番のおすすめは、やはり定期預金ですね。
定期預金の金利がイマイチなら、高金利な普通預金に預けて夏冬ボーナス時期まで待ち、一部は仕組み預金に回す、というやり方が良いでしょう。