ゆうちょ銀行から他の金融機関への振込手数料は、3万円未満で220円、3万円以上で440円かかります。
たとえば、ゆうちょ銀行から住信SBIネット銀行へ毎月3万円を振込すると、手数料だけで年間5,280円もかかることになります。
ゆうちょ銀行の振込手数料を無料にする方法はないでしょうか?
実は、送金方法を工夫すれば、振込手数料を無料にできるんです!
そこで、ゆうちょ銀行から他の銀行への送金を無料で行う方法を送金先別にまとめました。
- 2020.01.13 ATMによる振替料金の変更を反映しました
- 2020.05.09 pringによる送金方法を追加しました
目次
振込以外の送金方法
振込手数料を無料にする方法を説明する前に、まずは銀行口座間で資金を移動する方法をまとめてみます。
- 銀行振込
- 振替
- 現金入出金
- 定額自動送金
- 定額自動入金
- 送金アプリ
銀行振込は、送金先銀行・口座番号を指定し、現金を送る方法です。もっとも一般的なやり方ですね。
同一銀行の口座間で資金を移動する方法が振替です。大手銀行の場合は同一名義の口座間の移動を振替と呼んでいますが、ゆうちょ銀行の場合は口座名義に関係なく、ゆうちょ銀行間での資金移動をすべて振替と呼んでいます。
送金先銀行のキャッシュカードを持っていれば、送金元銀行から引き出した現金をATMで現金入出金することで、資金が移動できることになります。当然、送金先は自分自身や家族の口座に限られますが、銀行振込に比べて、手数料が安くなりやすいです。
定額自動送金は銀行振込を定期的に行うというサービスです。
定額自動入金は、送金先銀行で手続きをすることで、他の銀行の自分の口座からお金を入金できるというものです。ネット銀行が始めたサービスで、手数料が格安です。
送金アプリは、スマホアプリで入出金する方法です。自分名義の口座間で送金するには、送金アプリ「pring」がおススメです。
それでは、各銀行ごとに無料で送金する方法を詳しく説明していきます。
ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行(他口座)への送金
ゆうちょダイレクトで電信振替する
ゆうちょ銀行のインターネットバンキング「ゆうちょダイレクト」を使うと、ゆうちょ銀行の別口座への電信振替は手数料が無料。
もちろん、PC・スマホで24時間使えます。
ゆうちょATMで電信振替する(2020年3月31日まで)
ゆうちょ銀行のATMでも電信振替が可能ですが、月1回まで無料で2回目以降は125円と有料になります。
ゆうちょダイレクトに比べ、無料回数がかなり少ないので注意しましょう。
ゆうちょ銀行から三菱UFJ銀行への送金
E-net ATMで出金と入金を行う
手順が複雑ですが、「三菱UFJ銀行」の口座を持っているならできる方法です。
ファミリーマートやスーパーに設置されているイーネットATMで、「ゆうちょ銀行のキャッシュカード」を使い、現金を引き出します。
平日8:45~18:00および土曜日9:00~14:00であれば、現金払い戻しに手数料はかかりません。
その後、同じATMを使い、自分名義の「三菱UFJ銀行のキャッシュカード」を使って入金します。
さらにその後、「三菱UFJ銀行のインターネットバンキング」で三菱UFJ銀行の相手方口座への振込を行います。振込手数料はかかりません。
pring経由で送金する
送金アプリpringを使い、三菱UFJ銀行へ送金する方法です。
あらかじめ、pringに「ゆうちょ銀行」と「三菱UFJ銀行」の自分名義の口座を登録しておきます。
振込は以下の手順で行います。
- ゆうちょ銀行からpringにチャージします。
- pringから三菱UFJ銀行へ送金します。
- (他人名義の口座に振り込むときのみ)三菱UFJ銀行のインターネットバンキングで、相手方の口座へ振り込みます。
pringの使い方は以下の記事を参考にしてください。
住信SBIネット銀行の定額自動入金と定額自動振込を利用する
毎月一定額をゆうちょ銀行から三菱UFJ銀行へ振り込む必要がある場合、住信SBIネット銀行を使うと無料で資金移動できます。
ゆうちょ銀行から三井住友銀行への送金
E-net ATMで出金と入金を行う
「振込先の三井住友銀行のキャッシュカード」が手に入る場合の方法です。
ファミリーマートやスーパーに設置されているイーネットATMで、「ゆうちょ銀行のキャッシュカード」を使い、現金を引き出します。
平日8:45~18:00および土曜日9:00~14:00であれば、現金払い戻しに手数料はかかりません。
その後、同じコンビニATMで「三井住友銀行のキャッシュカード」を使い、現金を入金します。
pringで三井住友銀行に送金してから振り込む
送金アプリpringを使う方法で、自分名義の三井住友銀行の口座が必要です。
あらかじめ、pringに「ゆうちょ銀行の口座」と「三井住友銀行の口座」を登録しておきます。
振込は以下の手順で行います。
- ゆうちょ銀行からpringにチャージします。
- pringアプリを使って、三井住友銀行へ送金します。
- 三井住友銀行のインターネットバンキングで、相手方の三井住友銀行の口座へ振り込みます。
pringの使い方は以下の記事を参考にしてください。
住信SBIネット銀行の定額自動入金と定額自動振込を利用する
毎月一定額をゆうちょ銀行から三井住友銀行へ振り込む必要がある場合、住信SBIネット銀行を使うと無料で資金移動できます。
ゆうちょ銀行から「りそな銀行」「埼玉りそな銀行」への送金
pringで「りそな銀行」に送金してから振り込む
送金アプリpringを使う方法で、自分名義のりそな銀行の口座が必要です。
あらかじめ、pringに「ゆうちょ銀行の口座」と「りそな銀行の口座」を登録しておきます。
振込は以下の手順で行います。
- ゆうちょ銀行からpringにチャージします。
- pringアプリを使って、りそな銀行へ送金します。
- りそな銀行のインターネットバンキングで、相手方のりそな銀行の口座へ振り込みます。
pringの使い方は以下の記事を参考にしてください。
ゆうちょ銀行から「みずほ銀行」への送金
pringでSBJ銀行に送金してから振り込む
この方法を使うには、SBJ銀行の自分名義の口座が必要です。
口座がない人は、口座開設しておきましょう。
事前に、送金アプリpringに自分名義の「ゆうちょ銀行の口座」と「SBJ銀行の口座」を登録しておきます。
振込は以下の手順で行います。
- ゆうちょ銀行からpringにチャージします。
- pringの送金機能を使い、SBJ銀行の自分名義の口座へ送金します。
- 「SBJ銀行」のインターネットバンキングで、自分名義の口座から相手先の口座へ振り込みます。
pringの使い方は以下の記事を参考にしてください。
E-net ATMで出金と入金を行う
「振込先のみずほ銀行のキャッシュカード」が手に入る場合の方法です。
ファミリーマートやスーパーに設置されているイーネットATMで、「ゆうちょ銀行のキャッシュカード」を使い、現金を引き出します。
平日8:45~18:00および土曜日9:00~14:00であれば、現金払い戻しに手数料はかかりません。
その後、同じATMで「みずほ銀行のキャッシュカード」を使い、現金を入金します。
住信SBIネット銀行の定額自動入金と定額自動振込を利用する
毎月一定額をゆうちょ銀行から三井住友銀行へ振り込む必要がある場合、住信SBIネット銀行を使うと無料で資金移動できます。
ゆうちょ銀行からJAバンクへの送金
E-net ATMで出金と入金を行う
「振込先のJAバンクのキャッシュカード」が手に入る場合の方法です。
ファミリーマートやスーパーに設置されているイーネットATMで、「ゆうちょ銀行のキャッシュカード」を使い、現金を引き出します。
平日8:45~18:00および土曜日9:00~14:00であれば、現金払い戻しに手数料はかかりません。
その後、同じATMでJAバンクのキャッシュカードを使い、現金を入金します。
現金預入も、平日8:45~18:00および土曜日9:00~14:00であれば、手数料はかかりません。
住信SBIネット銀行の定額自動入金と定額自動振込を利用する
毎月一定額をゆうちょ銀行からJAバンクへ振り込む必要がある場合、住信SBIネット銀行を使うと無料で資金移動できます。
ゆうちょ銀行から住信SBIネット銀行への送金
E-net ATMで出金と入金を行う
「振込先のキャッシュカード」が手に入る場合の方法です。
ファミリーマートやスーパーに設置されているイーネットATMで、「ゆうちょ銀行のキャッシュカード」を使い、現金を引き出します。
平日8:45~18:00および土曜日9:00~14:00であれば、現金払い戻しに手数料はかかりません。
その後、同じATMで「住信SBIネット銀行のキャッシュカード」を使い、現金を入金します。
現金預入でも手数料はかかりません。
ゆうちょ銀行ATMで出金と入金を行う
ゆうちょ銀行ATMでは、住信SBIネット銀行へも預け入れができます。
ゆうちょ銀行ATMで現金を引き出した後、そのまま住信SBIネット銀行のキャッシュカードで入金できます。
定額自動入金サービスを利用する
毎月一定額を住信SBIネット銀行に振り込みたいなら、定額自動入金サービスが便利です。
これは住信SBIネット銀行が提供しているサービスになるのですが、他の銀行の自分の口座から毎月一定額を入金できるという内容です。
たとえば、ゆうちょ銀行に振り込まれる給与のうち、毎月3万円を住信SBIネット銀行で積み立てたいというような用途に使えます。
手数料はかかりません。
さらに定額入金と言いつつも、入金する金額は毎月変更できるので、使い勝手が良いです。
振込に取って代わるサービスで、画期的ですね。
ゆうちょ銀行からソニー銀行・auじぶん銀行への送金
E-net ATMで出金と入金を行う
「振込先のキャッシュカード」が手に入る場合の方法です。
ファミリーマートやスーパーに設置されているイーネットATMで、「ゆうちょ銀行のキャッシュカード」を使い、現金を引き出します。
平日8:45~18:00および土曜日9:00~14:00であれば、現金払い戻しに手数料はかかりません。
その後、同じATMで「ソニー銀行・auじぶん銀行のキャッシュカード」を使い、現金を入金します。
ソニー銀行は、現金預入で手数料はかかりません。
ゆうちょ銀行ATMで出金と入金を行う
ゆうちょ銀行ATMでは、ソニー銀行やauじぶん銀行へも預け入れができます。
ATMで現金を引き出した後、そのままソニー銀行やauじぶん銀行のキャッシュカードで入金できます。
定額自動入金サービスを利用する
毎月一定額をソニー銀行・auじぶん銀行に振り込む場合なら、定額自動入金サービスが便利です。
これは入金先のソニー銀行やauじぶん銀行が提供しているサービスになるのですが、他の銀行の自分の口座から毎月一定額を入金できるという内容です。
たとえば、ゆうちょ銀行に振り込まれる給与のうち、毎月3万円をソニー銀行で積み立てたいというような用途に使えます。
手数料はかかりません。
さらに定額入金と言いつつも、入金する金額は毎月変更できるので、使い勝手が良いです。
振込に取って代わるサービスで、画期的ですね。
ゆうちょ銀行から楽天銀行への送金
楽天銀行の入金サービスを使う
ゆうちょ銀行と楽天銀行の口座名義が同一の場合に使える方法です。
楽天銀行には、ゆうちょ銀行の口座から手数料無料で入金できるサービスがあります。
これを利用すれば、ネットでの手続きだけで無料で入金ができます。
pringで「楽天銀行」に送金してから振り込む
送金アプリpringを使う方法で、自分名義のりそな銀行の口座が必要です。
あらかじめ、pringに「ゆうちょ銀行の口座」と「楽天銀行の口座」を登録しておきます。
振込は以下の手順で行います。
- ゆうちょ銀行からpringにチャージします。
- pringアプリを使って、楽天銀行へ送金します。
- 楽天銀行のインターネットバンキングで、相手方の楽天銀行の口座へ振り込みます。
pringの使い方は以下の記事を参考にしてください。
住信SBIネット銀行の定額自動入金と定額自動振込を利用する
本人名義ではない楽天銀行口座への振り込みや、毎月一定額を定期的に振り込む必要がある場合、住信SBIネット銀行を使うと無料で資金移動できます。
ゆうちょ銀行から複数の銀行口座へ送金を行う場合
ゆうちょ銀行の口座から複数の口座へお金を分散して移動する必要がある場合、住信SBIネット銀行をハブ銀行として利用する方法がお勧めです。
まず、「ゆうちょ銀行から住信SBIネット銀行・ソニー銀行への送金」で紹介した方法で、住信SBIネット銀行へ入金します。
その後、住信SBIネット銀行からネットで振込を行います。
住信SBIネット銀行からの振込は、月末残高が30万円以上あれば、月3回まで無料です。
ちなみに、振込先が多い我が家ではこの方法を使って、振込手数料を0円にしています。
定額自動送金の振込手数料を無料にする場合
家賃や駐車場代など定期的な支払いの振込手数料を無料にしたい場合は、以下の記事を参照してください。
提携銀行と無料特典、ネットをフル活用しよう
以上のように、銀行口座間でお金を移動するには、様々な方法があります。
最近は特に、提携銀行のATM無料化や、コンビニATMの無料サービス、無料入金サービス、送金アプリなどを利用することで、個人の口座間の資金移動はほぼ0円でできます。
振込手数料のかからない資金移動にぜひチャレンジしてみましょう。