三井住友銀行の自動送金サービスは、毎月、取扱手数料+振込手数料の2つの手数料がかかります。
例えば、毎月、楽天銀行に3万円以上を振り込むと、振込手数料だけで年間7,920円にもなるんです。
しかも、自動送金の手続きはネットではできません。契約も解約も延長も、三井住友銀行の窓口に行く必要があります。
平日の日中に、銀行の窓口へ行く時間ってないですよね?そもそも、店舗の統合とか、窓口の封鎖で、店舗自体が減っている。もう、本当に不便・・・。
そこで今回は三井住友銀行の自動送金の手数料を完全に無料にする方法を紹介します。
しかも、今後は銀行窓口へ行く必要なし。ネットだけで自動送金の手続きを完了できますよ!
- 2021.10.02 振込手数料改定に対応しました。
三井住友銀行の自動送金サービス「きちんと振込」の手数料
まずは、三井住友銀行の定額自動送金「きちんと振込」に必要な手数料(取扱手数料+振込手数料)を確認しておきましょう。
他行宛の手数料が高いですね。
振込先 | 振込金額 | |
---|---|---|
3万円未満 | 3万円以上 | |
三井住友銀行 同一支店 | 0円 | 0円 |
三井住友銀行 他支店 | 110円 | 330円 |
三井住友銀行以外 | 385円 | 550円 |
1年間だと次のような金額になります。
振込先 | 振込金額 | |
---|---|---|
3万円未満 | 3万円以上 | |
三井住友銀行 同一支店 | 0円 | 0円 |
三井住友銀行 他支店 | 1,320円 | 3,960円 |
三井住友銀行以外 | 4,620円 | 6,600円 |
三井住友銀行以外へ3万円以上振り込む場合は、何と年間6,600円もの手数料がかかります。
イオン銀行を経由すると無料で自動振込できる
さて、三井住友銀行の自動振込を無料化する方法ですが、イオン銀行を使います。
イオン銀行には「定額自動入金」サービスと「定額自動振込」サービスがあり、2つのサービスを組み合わせることで自動振込が無料でできるようになります。
まだ口座を持っていない人は、この機会にイオン銀行口座を開設しておきましょう。
イオン系列店で支払うと5%OFF特典も受けられるので、お買い物もお得になりますよ。
イオン銀行では「新規入会で1,000 WAON POINT」「利用額に応じて最大4,000 WAON POINT」がもらえるお得なキャンペーン中です。
※利用期限はカード登録月の翌々月10日まで/AEON Payチャージ払いは対象外/累計1万円(税込)以上の利用が対象/キャンペーン適用には券種や利用金額に条件あり。詳しくはリンク先でご確認ください。イオン銀行経由で自動送金するメリット
ここで、イオン銀行経由で自動送金するメリットを解説します。
メリット① 振込手数料・取扱手数料が安い
イオン銀行は「三井住友銀行」に比べ、振込手数料が安いです。
イオン銀行の他行宛て振込手数料は110円。また最大で月5回まで振込手数料が無料になる特典があります。
自動送金手数料(他行宛) | ||
---|---|---|
3万円未満 | 3万円以上 | |
三井住友銀行 | 385円 | 550円 |
イオン銀行 | 110円 | 110円 |
1年間の手数料で比べると、その差は最大で5,000円以上に。
自動送金手数料(他行宛) | ||
---|---|---|
3万円未満 | 3万円以上 | |
三井住友銀行 | 4,620円 | 6,600円 |
イオン銀行 | 1,320円 | 1,320円 |
特に、毎月2~3ヶ所に振込している人は、イオン銀行に切り替えた方が安くなりますね。
メリット② 三井住友銀行からイオン銀行への入金が無料
イオン銀行には「自動入金サービス」があり、他行の自分名義の口座からイオン銀行に毎月一定額を入金できます。
このサービスを使うと、「三井住友銀行の口座からイオン銀行へ毎月5万円を入金する」といったことができるわけです。
こんなに便利なのに、自動入金サービスの利用料金は無料。
メリット③ ネットで申込や解約・金額変更できる
イオン銀行の定額自動振込サービスは、ネットですべて手続きOKです。
具体的には、以下の手続きがネットでいつでも行えます。
たとえば、家賃は契約更新のときに金額が変更になることがありますが、イオン銀行ならネットですぐ振込金額を変更できます。
手続きのために店舗へ足を運ぶ必要がないので、忙しい人にピッタリですね。
イオン銀行経由で自動送金するデメリット・注意点
イオン銀行経由で自動送金するメリットを紹介しましたが、デメリットや注意点もあります。
注意点① 本人名義のイオン銀行口座が必要
イオン銀行を経由した自動送金には、「本人名義のイオン銀行の口座」が必要です。
家族など「他人名義のイオン銀行口座」では自動入金できないので注意してください。
注意点② 自動入金の引落し日は「毎月6日」か「毎月23日」
三井住友銀行から自動入金のお金が引き落とされる日は、「毎月6日」もしくは「毎月23日」のどちらかしか選べません。
特に注意が必要になるのが、毎月25日に三井住友銀行へ入金する給料を使い、家賃や学費を振り込んでいる人。
イオン銀行経由の送金にすると、支払いサイクルがうまく回らなくなってしまいます。
注意点③ 自動入金されるまでに5営業日かかる
自動入金の注意点がもう1つあります。
それは、三井住友銀行から引き落としされた後、イオン銀行へ実際に入金されるまでに5営業日かかること。
たとえば、自動入金の引落し日が「毎月6日」なら入金は「毎月13日ごろ」、「毎月23日」なら入金は「月末」か「翌月1日ごろ」になります。
このタイムラグを考え、自動入金と自動振込のスケジュールを組む必要があります。
入金・振込スケジュールの組み方
「自動入金サービス」と「定額自動振込サービス」を組み合わせるときに注意が必要なのは、入金日と振込日とのタイムラグです。
イオン銀行への入金が振込予定日に間に合わなければ、家賃などの振り込みが行わなくなってしまいます。
よくある例として、毎月の給料から家賃を支払っている場合、自動入金の入金日をいつにすればよいかをまとめてみます。
給料日が毎月25日の場合
イオン銀行を経由する場合、25日に入金した給料を最速で振り込んでも、月末には間に合いません。
そこで、当月の給料は翌月末の家賃支払いに充てることになります。
1ヶ月遅れとなってしまい、ちょっと紛らわしいですが、これだけは回避できないようです。
定額自動振込を始める前に、イオン銀行の口座には1ヶ月分の家賃をあらかじめ入金しておくようにしましょう。
そして、自動入金の引落日は毎月6日にします。
イオン銀行にお金が入金されるのは毎月13日~14日頃になるため、定額自動振込の振込日は毎月15日以降にするとよいでしょう。
給料日が毎月15日の場合
給料日が15日の場合も、イオン銀行を経由すると入金が翌月になってしまいます。
月末まで2週間くらいあるので間に合いそうに思えますが、ちょうど良いタイミングの引落日を指定できないためです。
したがって、給料日が15日の場合も25日の場合と同じく、当月分の給料で翌月分の家賃を払うことになります。
定額自動入金の引落日は毎月6日、定額自動振込の振込日は毎月20日以降がよいでしょう。
給料日が月末もしくは毎月1日の場合
この場合は、引落日を毎月6日にします。
毎月6日に三井住友銀行の口座から引き落とされたお金は、毎月13日~14日ごろにはイオン銀行に入金されているため、振込日を20日などにすれば、当月末までの家賃振込に間に合います。
イオンカードセレクトのメリット
イオン銀行の口座開設には、「イオンカードセレクト」というカードを発行します。
イオンカードセレクトは「イオン銀行のキャッシュカード」「クレジットカード」「WAON」の3つの機能が1枚になったものです。
ここで、イオンカードセレクトのメリットを確認しておきましょう。
メリット① 「イオン銀行」のATM数は「三井住友銀行」の4倍以上
イオン銀行ATMは全国に8,425ヶ所あります。一方で三井住友銀行は1,126ヶ所なので、その差は7倍以上(2023/03/19時点)。
東京都内なら、三井住友銀行の支店・ATMが396ヶ所に対し、イオン銀行ATMは1,960ヶ所と5倍以上あります。
都道府県 | イオン銀行 ATM数 | 三井住友銀行 支店・ATM数 |
---|---|---|
東京都 | 1,960 | 396 |
神奈川県 | 788 | 117 |
埼玉県 | 550 | 39 |
愛知県 | 468 | 48 |
大阪府 | 449 | 211 |
現金を使うケースが減ったとはいえ、ATMが充実しているのは便利ですね。
しかも、24時間365日、イオン銀行ATMは入出金手数料が無料と非の打ち所がありません。
メリット② イオンカード支払いでWAON POINTが貯まる
イオンカードセレクトは「イオン銀行のキャッシュカード」として使えるだけでなく、「WAON」または「クレジットカード」として支払いにも使えます。
そして「WAON払い」では200円(税込)につき1電子マネーWAONポイント(1円相当)、「クレジットカード払い」では200円(税込)につき1WAON POINT(1円相当)が貯まります。
イオングループ系列店はさらに優遇
イオングループのお店で支払うと、もっとお得です。
毎月20日・30日のお客様感謝デーは「5%OFF」だったり、「WAON POINT 2倍」などの特典が受けられたりします。
そのほか、期間限定で「WAON POINT 5倍」「WAON POINT 10倍」のキャンペーンを実施することも。
次のようなイオン系列店によく行く人には、メリットが多いですね。
ジャンル | 店舗 |
---|---|
ショッピングセンター | イオンモール イオンスタイル OPA |
スーパー | イオン ピーコックストア マックスバリュー マルエツ マルナカ ダイエー KOHYO |
ドラッグストア | ウエルシア薬局 ハックドラッグ |
ディスカウントストア | アコレ ザ・ビック |
コンビニ | ミニストップ |
お弁当 | オリジン東秀 |
ガソリンスタンド | コスモ石油 |
ネットショッピングでもダブルでポイント付与
そのほか、イオンカード会員限定のイオンカードポイントモールを経由して楽天市場でお買い物をすると、「WAON POINT」と「楽天ポイント」の2つのポイントが同時に貯まります。
ネットショッピングでもイオンカードが活用できそうですね。
メリット③ PayPayやWAONのオートチャージができる
イオンカードは、PayPayやWAON・Suicaへオートチャージできます。
イオンカードを使うと、「PayPay」「WAON」「Suica」の引き落としがイオン銀行口座にまとまるので、支払いが分かりやすくなりますね。
メリット④ 利用額に応じて振込手数料や普通預金金利が優遇
イオン銀行には「Myステージ」というランク制度があり、ランクによって優遇が受けられます。
例えば最上ランクの「プラチナ」なら、他行宛て振込手数料が月5回無料に、普通預金金利が0.18%にアップします。
Myステージ | 他行宛 振込手数料の 無料回数 | 他行ATM 無料回数 | 普通預金金利 |
---|---|---|---|
ブロンズ | なし | 1回 | 0.10% |
シルバー | 1回 | 2回 | 0.11% |
ゴールド | 3回 | 3回 | 0.13% |
プラチナ | 5回 | 5回 | 0.18% |
Myステージは、イオン銀行のサービスやイオンカード・WAONの利用状況によって決まりますが、「シルバー」ランクになるのは難しくありません。
イオンカードセレクトのデメリット・注意点
ここまでイオンカードセレクトのメリットを紹介しましたが、デメリット・注意点もあります。
デメリット① イオン系列店やWAONを使わない人にはメリットが少ない
イオンカードセレクトの利用で付与されるポイントは「WAON POINT」です。
近所にWAONで支払える店が少ない人や、イオン系列店にあまり行かない人には「WAON POINT」を集めるメリットが少ないでしょう。
デメリット② カード審査がある
イオンカードセレクトには「クレジットカード」が付帯されているので、発行時に審査があります。
「どうしてもイオンカードセレクトが欲しい」という人でも、状況によっては手に入らないかもしれません。
以上、イオンカードセレクトのメリットとデメリットを解説しました。
手続きの流れ
「さっそくやってみよう」と思った人は、次の4ステップで手続きを進めてください。
手続きのために三井住友銀行やイオン銀行ATMへ行く必要はありません。PCやスマホで完結します。
ステップ① イオン銀行の口座を開設する
イオン銀行の口座を開設しましょう。もちろん無料です。
発行するカードは「イオンカードセレクト」を選びます。
「インターネットバンキング」(無料)も忘れずに契約してください。
ステップ② イオン銀行で「自動入金」の手続きをする
イオン銀行の口座開設ができたら、イオン銀行のインターネットバンキングで自動入金の手続きをします。
ステップ③ イオン銀行で「定額自動振込」の手続きをする
今度は、イオン銀行のインターネットバンキングで定額自動振込の手続きをします。
インターネットバンキング-振込(定額自動振込) |ご利用ガイド|イオン銀行
ステップ④ 公共料金などの支払いをイオンカードに変更する
電気料金やスマホ料金など、毎月の支払いをイオンカードに変更します。
これは、Myステージのランク「シルバー」を維持するために必要です。
まとめ
三井住友銀行の定額自動送金は、その日になったらすぐに送金されるので便利ですが、手数料が高すぎますよね。
一方、イオン銀行で定額自動入金と定額自動振込を組み合わせて使うときは、振込が行われるまで2週間前後かかる代わりに手数料はかかりません。
またイオンカードを使えば使うほどWAON POINT貯まったり、振込手数料の無料枠がアップしたりします。
いずれにしても、すごく便利なサービスなのでぜひ活用してみてくださいね。