当ブログのサーバーはカゴヤVPSで運営しています。
以前はイライラするほど遅かったブログが、カゴヤVPSに移行してからパフォーマンスが8倍と爆速になりました!
今回は、カゴヤVPSを実際に2年間使って感じたメリット・デメリットと、パフォーマンス測定結果をまとめます。
カゴヤVPSとは?
カゴヤVPSは、14年のデータセンタ運用実績があるカゴヤ・ジャパンのクラウドサービスです。
広告をほとんど出していないので「カゴヤ・ジャパン」を知らないという人も多いかもしれません。
でも、カゴヤ・ジャパンには、国内(京都府)に耐震対策された自前のデータセンタがあって、データセンタの稼働率99.999%をキープしている、安定サービスに評判の良い会社なんです!
ちなみにVPS以外だと、ディープラーニング用途の専用サーバーや企業向けメールサーバーなどもやっているそう。
カゴヤVPSのメリット
カゴヤVPSの特徴はこんな感じ。
特にいいなと思っているのは、2017年にサービス開始している点です。
ハードウェアや仮想化基盤が最新型なので、同等スペックの他社サービスに比べると動作が快適!
サーバーの性能を気にするなら、絶対に新しいVPSサービスの方がいい。
長年サービスをしている会社は、当然ながらサービス当初の古いハードウェアを使い続けてるハズだから、最新ハードウェアの性能にはかなわない。
実際、10年ほど前から契約している仮想サーバーと、最近の仮想サーバーとを比べてみたら、料金が8分の1なのに、最近の仮想サーバーの方がパフォーマンスがよかった。
サーバーは新ければ新しいものが良い。
KVMとOpenVZの違い
カゴヤVPSは、仮想化基盤としてKVMかOpenVZかを選択できます。
「どっちにすりゃいいの?」と迷ってしまいますよね。
簡単に言うと、KVMとOpenVZには次のような特徴があります。
KVMの特徴
WordPressをインストールするなら、KVMがベストです。
カゴヤVPSのKVMは、全プランでディスクIOが高速なSSDを採用しています。
OpenVZでもWordPressが動作するけど、WordPressはデータベースを使うのでディスクI/Oやメモリがボトルネックになりやすい。
そうなると、高負荷に弱いOpenVZは不利です。
当ブログも、カゴヤVPSのKVMで2年以上安定稼働しています。
しっかりサーバーを使うならKVMといったところでしょう。
OpenVZの特徴
一方、OpenVZには次のような特徴があります。
大量にサーバーが欲しいときや、大容量ディスクが必要なとき、パフォーマンスがそれほど重要ではないならOpenVZといったところでしょう。
カゴヤVPSのパフォーマンス
「カゴヤVPS」と、移行前の「ServersMan@VPS」とでパフォーマンスを測定してみました。
測定したのは、当ブログTOPページ(HTML)のレスポンスタイムと、ロゴ画像(JPEG)のレスポンスタイム。
結果はこちら。
TOPページのレスポンスタイムは、2.2秒から0.27秒へと約8倍に!
ロゴ画像のレスポンスタイムも、85ミリ秒から7ミリ秒へと約12倍に。
「8倍以上パフォーマンスが良い」と言えますね。
カゴヤVPSのデメリット
実際に契約してから分かったんだけど、スペック変更の自由度が低い。
変更先のプランは、同一ストレージ容量のプランのみに限られてしまう。
例えば、今回契約したKVMの「CPU2コア/メモリ2GB/SSD 50GB」プランの場合、「CPU3コア/メモリ3GB/SSD 50GB」か、「CPU4コア/メモリ4GB/SSD 50GB」のどちらかにしかプラン変更できない。
メモリだけ増やすとか、CPUコア数だけ増やすとかいったこともできない。
スペック変更可能なプラン
スペックのアップグレードとダウンロードができるプランを一覧でまとめてみました。
プラン | アップグレード | ダウングレード |
---|---|---|
CPU 1コア/メモリ 1GB/SSD 20GB | × | × |
CPU 2コア/メモリ 2GB/SSD 30GB | ○ | × |
CPU 3コア/メモリ 3GB/SSD 30GB | × | ○ |
CPU 2コア/メモリ 2GB/SSD 50GB | ○ | × |
CPU 3コア/メモリ 3GB/SSD 50GB | ○ | ○ |
CPU 4コア/メモリ 4GB/SSD 50GB | × | ○ |
CPU 4コア/メモリ 4GB/SSD 100GB | ○ | × |
CPU 6コア/メモリ 8GB/SSD 100GB | ○ | ○ |
CPU 8コア/メモリ 16GB/SSD 100GB | × | ○ |
CPU 6コア/メモリ 8GB/SSD 200GB | ○ | × |
CPU 8コア/メモリ 16GB/SSD 200GB | ○ | ○ |
CPU 12コア/メモリ 32GB/SSD 200GB | × | ○ |
最も安いCPU 1コアのプランは、アップグレードやダウンロードができないので、注意が必要。それ以外のプランは、1ランク~2ランクのグレードアップ・グレードダウンができます。
カゴヤVPSの料金
カゴヤVPSは、プランによって料金が異なります。
KVMの料金
まずは、最も需要が多いKVMの料金です。
月額1,000円以内で、WordPressが安定動作する「CPU 2コア/メモリ 2GB/SSD 30GB」プランが使えます。
プラン | 月額料金(税込) |
---|---|
CPU 1コア/メモリ 1GB/SSD 20GB | 660円 |
CPU 2コア/メモリ 2GB/SSD 30GB | 979円 |
CPU 2コア/メモリ 2GB/SSD 50GB | 1,100円 |
CPU 3コア/メモリ 3GB/SSD 30GB | 1,540円 |
CPU 3コア/メモリ 3GB/SSD 50GB | 1,650円 |
CPU 4コア/メモリ 4GB/SSD 50GB | 3,300円 |
CPU 4コア/メモリ 4GB/SSD 100GB | 3,850円 |
CPU 6コア/メモリ 8GB/SSD 100GB | 7,150円 |
CPU 6コア/メモリ 8GB/SSD 200GB | 7,700円 |
CPU 8コア/メモリ 16GB/SSD 100GB | 14,300円 |
CPU 8コア/メモリ 16GB/SSD 200GB | 14,850円 |
CPU 12コア/メモリ 32GB/SSD 200GB | 26,400円 |
OpenVZの料金
HDDプランなら、月額1,000円でもHDD 200GBが使えます。
プラン | 月額料金(税込) |
---|---|
CPU 3コア/メモリ 1GB/HDD 200GB | 660円 |
CPU 6コア/メモリ 2GB/HDD 400GB | 1,760円 |
CPU 12コア/メモリ 4GB/HDD 800GB | 3,520円 |
CPU 3コア/メモリ 1GB/SSD 80GB | 1,540円 |
CPU 6コア/メモリ 2GB/SSD 160GB | 1,650円 |
CPU 12コア/メモリ 4GB/SSD 320GB | 3,300円 |
Windows Serverの料金
Windows Serverも月額1,000円程度で利用できるプランがあります。
プラン | 月額料金(税込) |
---|---|
CPU 1コア/メモリ 1GB/SSD 30GB | 1,045円 |
CPU 2コア/メモリ 1GB/SSD 50GB | 1,430円 |
CPU 3コア/メモリ 2GB/SSD 50GB | 2,145円 |
CPU 3コア/メモリ 3GB/SSD 50GB | 3,740円 |
CPU 3コア/メモリ 3GB/SSD 100GB | 3,960円 |
CPU 4コア/メモリ 4GB/SSD 100GB | 6,380円 |
CPU 4コア/メモリ 4GB/SSD 200GB | 6,710円 |
CPU 6コア/メモリ 8GB/SSD 200GB | 12,100円 |
CPU 6コア/メモリ 8GB/SSD 300GB | 12,540円 |
CPU 8コア/メモリ 16GB/SSD 300GB | 21,890円 |
CPU 8コア/メモリ 16GB/SSD 600GB | 22,495円 |
まとめ
カゴヤVPSには、管理コンソールでポート番号やIPアドレスでアクセス制限ができるセキュリティグループ機能もあるので、iptablesを設定する必要がないのもありがたい。
iptablesって設定を間違えたら二度とサーバーにアクセスできなくなるから、VPSでは設定したくないんだよね。
SSHの接続元IPアドレスも制限できるので、企業サイトやブログ用サーバーにも使えそう。
カゴヤVPSの評判の良さを実感していますね。
今使っているVPSが遅いんだよなぁという人、Let’s Encryptが動かないんだよなぁという人は、ぜひ検討してみてください。